COMITIA98、無事終了しました。
ブースを間借りさせてくださったしゅん姐さん、ご来店くださった方々、ありがとうございました!
やー、今回は大変だった。日頃〆切の無いヌルいペースで描いてる人間なので、切羽詰まって夜業するのは久しぶりで。
疲労困憊で当日はほぼ上の空でした。歳かな…orz。
そんな訳で、遅くなりましたがアラビアン・ナイツUPです。
夏に東京のイスラム寺院・
東京ジャーミィを見学したときに触発されまして。例によってジンバルたんは踊り子、レアルたんはスルタン(王様)に扮してもらいました。
今回もまた色々と面倒な絵だった。でも頑張った!
ver.PC
http://cycloelectron.jpn.org/vector_b/vb03.pngノリとしては"アリババと40人の盗賊"。数あるアラビアンナイトのお話の中で、唯一子供の頃ウチにあった絵本です。
うろ覚えだったので、図書館に行って資料を漁ってきたのですが…読んで驚愕。
そもそもアラビアンナイトというのは、妃に裏切られ病んだ王が一夜限りの妾を迎えては処刑するのを止めさせるために、聡明な大臣の娘が面白おかしい話を毎晩聞かせて王を夢中にさせ、最後には悔い改めた王と結ばれるというお話。
しかも挿入話の"アラジン"と"アリババと40人の盗賊"は原本には載っておらず、正確にはアラビアンナイトではないらしい。そんな…この二つの話しか知らないのに。
そしていくつかの挿入話を斜め読みしてみると、欧米のトゥルーエンドの物語とは全く異なることに仰天。
主人公が何の努力もせずに大富豪になったり、出世した主人公に嫉妬した身内と争いになったり、かと思えば不貞の夫を献身的に支え続けた妻が報われずに死んだりと、油断も隙もない展開が仕掛けられています。
現実的で人間臭いといえばそうだけど、厳しい土地で何もかもはアッラーの思し召しという、したたかでたくましいイスラム圏の価値観の一端を垣間見た気がします。